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 全くの偶然ですが
2008.11.27(Thu)
11月27日は都筑道夫先生の命日でした。

だからというわけでもないのですが、また「黄色い部屋はいかに改装されたか?」を再読しています。
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// 23:59 // 都筑道夫
 黄色い部屋はいかに改装されたか?
2008.11.27(Thu)
都筑道夫氏の本格推理小説論。

面白い。

文章が平易なので、すらすらと読めて、なるほど!と素直に思えることが多かったです。
推理小説は謎の不可解さが問題なのではなく、論理的な謎解きこそが肝である、と言う論旨の「黄色い部屋はいかに改装されたか?」と都筑氏本人の、書き手として推理小説に臨む姿勢、そして読み手として推理小説をいかに“採点”するか、というまさに作法を綴った「私の推理小説作法」という二本の長いエッセイが収められています。

なんと言っても、本文で「これはこういうところが上手いのです」なんて評されている作品が、
すっっっっごい読みたくなります。
今一番読みたいのがエドマンド・クリスピンの「お楽しみの埋葬」
そこまで古い作品ではないので(だいたいこの「黄色い部屋はいかに改装されたか?」だって初版は1975年なのですよ)、ネット書店で簡単に手に入るかな、と踏んでいたのですが、これまた有るには有るが結構高値で衝撃。

しかし、相場が高いということは、面白い作品であるはずなんですよ。

ちょっと地道にブックオフとか回ってみようかな、と思います(笑)。
古書の相場と無関係だからね、ブックオフは!


で、この本、よくあることではありますが、巻末に同社から出版された本の宣伝が載っていまして、そこに載ってる本も、
すっっっっごい読みたくなります。
鮎川哲也御大のエッセイが三冊とか古泉喜美子さんのミステリー歳時記とか…。

読みてえー!


とゆーか。
ガストン・ルルーも読んでないのにどうしてこのタイトルの本が読めるんだおまえは、という話でしょうか。ミステリファンとして基本を落としてますな!
(「オペラ座の怪人」は読みましたけど…笑)

// 00:18 // 都筑道夫
 都筑道夫のミステリイ指南
2008.11.11(Tue)
わー、ごめんなさい。
ガ/リ/レ/オシリーズを精読しているはずなのに…!

言い訳。
ここんとこ、「X」を読もうと持ち歩いてはいたのですが、なんというか、
今長編にどっぷり浸かるのはマズイんじゃないか、という警鐘が鳴るわけです、頭のどこかで。
既に一度読んでいる本とはいえ、新たな楽しみ方を発見(ぼかした)してしまった昨今、ものすごく面白かった場合がマズイんです。

この時期のオタクは繊細なの…。
(いや単に頭がマルチに出来てないだけです)

言い訳はこのへんで。すみません、ちゃんと読むからね…。>某嶋さん


と、ゆーわけで軽めのものを積ん読本から、とこの「都筑道夫のミステリイ指南」に手を出したのですが、
これ、おもろい。
都筑道夫氏がエンタテインメント小説とはどういうものか、そしてそれを書くにはどうすればいいか、を平明に説きあかす好読物、との触れ込みなのですが、
これ、すごいや。
なんというか、プロでらっしゃるなあ、と。

プロというのは無論、感性も飛びぬけたものがあるわけですが、それを表現するための技術、ノウハウもきちんと確立してらっしゃるのだなあと改めて感心、感動致しました。
(以前、多分京極さんのことを書いた時にも同じ例えをした気がしますが)小説というものを建物だとすると、私なんかは完成した建物を外から見て、綺麗だなあとか大きいなあとか思うだけなんですが(それで充分心を動かされてるんですが)、プロというのは、その構造まで見通してるんですね。
出来上がったものの美しさにももちろん感じるところはあるのでしょうが、他にも目がある感じ。

構造がわかっているから、伝達できるわけですよ。
「こういうイメージで」とか「○○のような」じゃなく、
「これを作るには柱が○本必要です」とか「この形を作るなら素材は石で」とか。
うーん、このクリアな感じが理系っぽい(笑)。

それと、吾妻ひでお氏の「うつうつひでお日記」を読んだ時にもやはり思いましたが、いやもう、表現者たる人々は本当にものすごい読書量、吸収力ですね。

刺激と収集分類、ということか…。

そこまで出来たら「構造」が見えてくるのかな。
いや、単に資質か…。(自分で言ってがっかり)


そういう、行間から感じる凄さだけでなく、実質的に役にたつこともたくさん書いてあります。
著名な方のハウツー本で、そういうのって少ないのでは?(偏見か?)

拙いながらも二次創作文章書きの私は、今年は愛媛川十三氏の「いーから皆密室本とかJDCとか書いてみろって。」とこの「都筑道夫のミステリイ指南」でかなり目から鱗が落ちました。
なんとか一皮剥けたいものですなあ。


// 22:12 // 都筑道夫
 漆塗の壁に血がしたたる
2008.03.16(Sun)
先週10日頃に読了。

ん~。
事件の真相としては、実はあまり好みじゃないです。
以下ネタばれになりますので、そのへんは“続き”で。(核心部分は反転してあります)

これで物部太郎&片岡直次郎三作を読了したわけですが、ここへきてやっと探偵役である太郎さんの表層(ものぐさ太郎、怠け者)だけでない人格とか“探偵としての性格”というのが語られました。
直次郎さんはそれを見抜いて、それだけじゃなくそれを揺るぎなく信頼しているんですね。
よく考えると直次郎さんの“人を見る目”というのがすごいよな…。

あと外見の特徴とかね。
多分一作目ではほとんど無かったと思うんですよ。
で、二作目で「(顔が)長っ細いのと丸いの」(太郎さんも背は高いみたいですが)くらいの記述があって、今作では「童顔」と書かれていました。

てゆーかさあ。
要するに男性主役が二人いて、それぞれに個性的な活躍をする話じゃないですか。
太郎さんは“本格”的に頭脳で、直次郎さんはハードボイルド風に行動力で。
どなたかドラマにしませんか。(誰)
で、都筑道夫氏に注目が集まって絶版の作品を再刊行…とか駄目ですか。
いや、原作はこの三作しかありませんが、鬼貫さんの例だってあるじゃないですか、ってアレは“悪い例”だろう。
駄目じゃん。
// 10:43 // 都筑道夫
 最長不倒距離
2008.03.05(Wed)
読了~。

太郎さん、素敵!(笑)
さすが主人公!(なんだこの褒め方)

冒頭でのハイライトシーンの抜粋には驚きました。
予告編まで自分でやっちゃうのかよ!(笑)
さすが「謎と論理のエンタテインメント」。

やっぱりキャラクター、会話が生き生きしてると面白いですよね。上手いなあと思う。
太郎さん、直次郎さんの丁々発止に磨きがかかっているし、なんか60年代の映画みたいなんですよね。
ちょっと女の裸なんかも出てきたりして。サービスでね。
あ。
それで思い出しましたが、都筑道夫氏の色っぽい場面はエロいです!(笑)
生々しいエロさ。
そのへんも60年代ぽいんですよね。
“Hする”なんて表現が無い頃のエロさです。

あと、カタカナ表記が独特で面白いですね。
アイシャドォ、とかブラッシとか。
ホームズと“ウォトソン”なんて表記もありました。
ゴーグルはゴグルだったし、パーカーはパーカで…。
なんですか都筑氏も工学系の方ですかJIS表記なんですか(笑)。

オチはやはりパパで(笑)。
次は三部作の最後の作品になりますが、それもパパオチなのだろうか。
// 23:32 // 都筑道夫
 七十五羽の烏
2008.02.26(Tue)
えっと、昨日読了致しました。

本格とは「構造」であると再び認識した次第。
キャラクターとか情とかってのは副産物なんですね。
以前殊能センセーがインタビューで話してらしたのを思い出しました。

いやもう、一般人は副産物にばかり目が行っちゃって、思うツボだと思いますが、
楽しいからいいんです。
半分負け惜しみですが、半分は本気です。
// 23:15 // 都筑道夫
 七十五羽の烏
2008.02.21(Thu)
の中の「七十五羽の烏」を読了。

物部太郎氏がユニークですよねえ!
好きだな。
直次郎とのコンビもなかなかいいと思うのですが、今ひとつ一般に普及していないような…。

えっと、太郎さんもちょっと石動さんに通じる可愛らしさがあります(笑)。
「コーヒーが飲みたい」とか「腹がへった。腹がへった。腹がへった。」とか(笑)。
(ここだけ書き出しても伝わらないでしょうが)
それを軽くいなす直次郎氏が保護者っぽくてそこもいい。

これで直次郎氏がもう少し、太郎さんを好きだと成立するんですが…。惜しいな(何が)。

物部太郎シリーズ、あと二冊を注文してしまいました。

// 19:52 // 都筑道夫
 七十五羽の烏
2008.02.15(Fri)
昨日から手をつけまして、それでもまだ、物語の導入部なのですが…。


これ、おもろい。



// 08:45 // 都筑道夫
| そのミステリに用がある |